春から子供が小学生！ 4月までに入居したい！ 一戸建て完成までにかかる期間とやることリスト
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日本において、4月という時期は新生活が始まることの多い季節です。お子さんであれば、保育園・幼稚園への入園や、進級・進学、大学入学に伴う1人暮らしの開始などがあります。大人でも、勤め先の期が替わるタイミングで異動や転勤があります。
そうした新生活のタイミングに合わせて、一戸建てを完成させたいと考える方はとても多いものです。その希望を実現させるためには、いつからどのような準備を始める必要があるのでしょうか。それを考えるには、一戸建て完成までに行うことを理解するところから始まります。
1年で一番引き渡しの多い時期
家が完成したら、一戸建てを購入した施主は引き渡しを受けて新居に入居することになります。1年のうちで、この引き渡しが最も多くなるのが3月です。その背景にあるのは、3月は「新生活」が始まるシーズンであるということ。
特にお子さんが学生さんである場合、お子さんが学生で年度途中での転校は不安なので避けたいといったケースや、お子さんの進学に合わせて学区を変える関係で引っ越しを済ませておきたいといったニーズは非常に多くあります。
そのニーズを実現するには3月中に家が完成すればいいと思うかもしれませんが、家が完成しても何か不具合などがあれば修繕を依頼することになり、すぐに引き渡しを受けられないこともあります。そもそも、家を設計するのにも時間がかかりますし、設計できたからといってすぐに工事が始まるということでもないのです。
打ち合わせ期間や着工時期について
家の建設は、依頼するハウスメーカーや工務店などを選び、資金計画を立てるところから始まります。続いて、具体的な計画策定や地盤調査などをとおして本格的な検討に入り、詳細の設計や仕様について打ち合わせを行うことになります。
建売住宅であれば住宅や設備の仕様はある程度決まっていますが、注文住宅は間取りや設備をすべて一から決めていくことになるため、かなり時間がかかります。一般的には、週に1回または2週に1回程度の打ち合わせを重ねながら3カ月ほどかけてさまざまなことを決めていくことが多いです。
そうして、契約手続きや住宅ローンの借り入れなどを行い、いざ着工ということになります。ただし着工前にも、近隣にお住まいの方々への挨拶うかがいや地鎮祭の実施など、必要な手順があります。建て替えの場合は解体工事・整地も必要です。
完成までにやること
一般的な住宅では、着工するとまずは建物の基礎を作って構造や屋根組みなどを行い、屋根や外壁の工事に入ります。その後は室内の工事で、床や壁を張ったり、ガス・電気などの設備工事を行ったりします。
この間にも施主が行うことはいろいろあります。たとえば、屋根の組み上げが無事済んだら「上棟式」を行います。住宅ローンの関係で中間検査が必要な場合はその対応なども行います。工事中は都度大工さんへの差し入れや現場見学なども行う必要があります。
そうしてすべての工事が完了する「竣工」までには、一般的な住宅の場合で3カ月から4カ月ほどかかります。広い家ではさらに時間を要することになり、竣工まで半年ほどかかることも珍しくありません。また、竣工したらすぐに住むことができるというわけでもないのです。
竣工後は、契約どおりの工事がきちんと行われているかどうかを関係者立ち合いのもとで検査します。問題がなければ施主は引き渡しを受けられるようになりますが、何か不具合などがあれば修繕を経ての引き渡しとなります。
おわりに
このように、一戸建てを完成させて入居できる状態にするまでには、実に多くの期間とプロセスが必要になります。建て替えで元の住居の解体が必要になる場合や特殊な立地の場合など、別途工事が必要になるケースではそうしたプロセスがさらに加わります。
家をきちんとしたものに仕上げながらも希望時期までに入居するためには、「やること」とそれにかかる期間を漏らさず見積もり、必要な期間を逆算して着手するということがとても大切です。
着手の遅れや途中の過程で時間がかかるなどして全体の進行が遅れているのに、3月に引っ越したいからと工事期間の短縮を図るのは、家の完成度や建設費用に影響してしまう懸念がありますので避けましょう。
