新卒教育は一人一人違う 職場全体で見守る環境づくり
人
株式会社マイタウン 執行役員 ふじみ野店店長 鈴木貴雄(教育係)
株式会社マイタウン 営業部 受付 有田 2024年新卒入社
聞き手 インタビュアー 星野直子
話しかけやすく仕事の相談がしやすい鈴木店長
(星野)
まずはお互いの第一印象を教えていただけますか?
(有田)
ニコニコしていて話しかけやすいなというのが第一印象です。
1年経ってもその印象は変わらず。
今も仕事の相談などがしやすいですね。
(鈴木)
有田さんは、ものすごくおとなしくて趣味は読書、という雰囲気がありました。
焦らずにゆっくりと、蝶よ花よと接していましたが、意外と人生経験が豊富で(笑)。
今では普通に接しています。
相談することで周りが助けてくれる。その後の仕事もスムーズに

(星野)
良い方向にイメージが変わったのですね。教育はどのように進めていったのでしょうか。
(鈴木)
新卒なので、社会人スキルを身に付けてもらうことから始めるつもりでしたが、有田さんはすでにある程度備わっていました。
だからすぐに会社の雰囲気や考え方、理念から教えていくことができましたね。
建築・不動産の仕事は専門用語を理解したうえで取り組んでもらう必要がありますが、有田さんはすごく勉強家。
「大丈夫かな、わかるかな?」といったことは自分で調べて理解する。私が何かを教えるというよりひとりで育っていっている印象ですね。

(星野)
ご自分で調べて解決されるとのことですが、最近教わったことやご相談されたことはありますか?
(有田)
一度に複数の仕事が重なったときに、どれを優先するべきか迷ったことがありました。
そのことを鈴木店長に相談すると、優先順位を丁寧に教えてくれて、さらにほかの方に声掛けもしてくれたんです。
手伝っていただいたおかげで仕事がスムーズにできるようになり、ありがたかったですね。
(鈴木)
「今やっていることがこう繋がる」という流れを把握した方が成長は早いので、質問をされたときは、逆にどのくらい理解しているのかを聞いています。
その上でアドバイスが一方的にならないように気を付けていますね。
ただ、有田さんはよく理解できていて、ある程度自分の中で答えを出してから質問することがほとんど。
私は私で、実は良い引き出しを持っているのでぜひ、もう少し早い段階で相談してほしいというのもありますね(笑)。
(有田)
すべてを丸投げするのではなく、まずは自分で考えてそれが大丈夫かどうか最終的に判断してもらっていたのですが…。
これからはなんでも聞こうと思います(笑)。
仕事をしやすくするために。大切なのは働きやすい環境づくり

(星野)
まずはご自分で考えるという姿勢はすばらしいですね。
(鈴木)
そうですね。
仕事ができるので、逆に営業の社員が頼ってしまう。
これお願いね、と。
すると仕事量が増えてしまうので、辛そうな顔をしていないか、キャパいか、などは気にかけています。
(有田)
キャパい(笑)。
(鈴木)
新しい言葉も仕事に取り入れようと思っていて(笑)。
ちなみに受付が1階、我々は2階で仕事をしているので忙しいか忙しくないか内線で聞くのも…と思って、「キャパい」、「キャパくない」という札を作ったんです。
有田さんが出勤したら2階の事務所にどちらかを立ててもらう。
キャパいが立っていたら、「あ、今日は忙しいんだな」と、自分でできる仕事は自分でやるようにしています。

(星野)
お話を聞いていて、とても良い雰囲気でお仕事されているのが伝わってきました。
仕事以外でランチや飲みに行ったりすることはありますか?
(鈴木)
有田さんに限らず飲みに行く機会はそんなにないんですね。
ただ、仕事に行き詰ってそうだなと感じるときは息抜きにランチ休憩を取るようにしています。
そういうところで、キャパいなど新しい言葉を覚えています(笑)。
(有田)
逆に店長は「写メ」などの古い言葉を使っていて。
ジェネレーションギャップを感じることもありますね(笑)。
どの部署でもエースが取れる逸材。自身の目標を実現してほしい

(星野)
有田様が入社して1年が経つと伺いました。この先どう成長していってほしいですか?
(鈴木)
上司としては最前線でバリバリやって存在感を出していってもらいたいです。
ただ、鈴木個人の願いとしては自分の目標を実現してほしいと思っているんですよね。
有田さんには有田さんなりの目標があるはずなんです。
これって、年数が経つとどんどん忘れていってしまう。
うまく生きるためにはどうすればいいか、妥協の方にシフトしてしまうんですよね。
だから、今描いている有田さんの目標を達成できるようにできるだけ手伝っていきたいと思っています。

(有田)
そう言っていただいて、改めていろいろなことに挑戦しやすい環境があるんだなと感じました。
入社当時はとにかく早く仕事を覚えることが一番の目標でした。
今はひと通り自分で仕事ができるようになりました。
そのひとつとして販売図面などのデザインがありますが、こういった制作物をよりお客様が魅力に感じていただけるようデザインしたいという目標があります。
(鈴木)
どの部署でもエースが取れる逸材だと思います。
話すのがすごく上手なんですよ。
本当は営業部にきてもらいたい(笑)。
(有田)
そんな風に評価していただけるのはありがたいですね。
けれど、現在の事務の仕事が自分に合っているので…こっちを極めていきます(笑)。
