私たちが朝霞市に寄付をした理由。 全ては地域の子どもたちのために
地域貢献
話し手 株式会社マイタウン 取締役 遠藤浩二
聞き手 ローカルパワーエンジン株式会社 曽根田太郎
朝霞市へ寄付をされたと伺いました。なぜ寄付をしたのでしょうか?
私たちは朝霞市を中心に30年以上、不動産業を営んできました。
今までお世話になってきた地域・地元への恩返しが私たちのテーマの一つとなっています。
具体的な取り組みとして、彩夏祭への協賛、子ども食堂への寄付、埼玉県SDGsパートナー企業への登録を行ってきました。
感染症が蔓延して以来、何かできないかと模索しておりました。そんな中、教育現場が大変な状況にあることを耳にしたことがきっかけで朝霞市への寄付へと繋がりました。
教育現場は具体的にはどんな状態だったのでしょうか?
教育現場では遠隔授業ができるようにと、国から生徒向けにタブレット端末が支給されたのは皆様ご存じだと思います。
この取り組みは生徒にとってはよかったのですが、学校側に課題を生み出すことになりました。
というのは、タブレットを活用した授業のためには、大型ディスプレイが必要ですが、それは学校が用意しなければならなかったのです。
しかし、学校にはそんな経済的な余裕がなかった。そこでPTAなどの協力を得て、なんとか少数の大型ディスプレイを用意し、授業ごとに教室を移動して使用していました。
そんな状況があったんですね。移動しなければいけないのは大変です。
そうなんです。全教室にディスプレイがないと、「ディスプレイを活用した同じ内容の授業」ができないことになります。
また、同じタイミングで授業をやらなければいけないときには、プロジェクターを使って投影していたそうですが、文字などがはっきり読めず、目が良くない子供たちにとって相当つらい状態だったそうです。
未来ある子供たちの教育環境をなんとかしたい、と社内で検討した結果、今回の寄付にいたりました。

朝霞市長に寄付。感謝状を贈呈されました

大型ディスプレイを設置後の授業の様子
とても素晴らしい取リ組みですね。
社員の方々の反応はいかがでしたでしょうか?
正直に言うと、どうして学校に寄付?とよくわからない社員がほとんどでした。
ただ、子供がいる社員にとっては身近な問題だったようで、賛同してくれる社員もいましたね。
寄付をした後、小中学生の子供たちからお礼の手紙をいただきました。

これを読んで「すごい!」「おお!」という声を上げていた社員が大勢いました。


会社で子どもたちから声をもらうことはなかなかないので、嬉しかったんだと思います。
また、朝霞市役所が発行している「広報あさか」に取り上げられて、「これあなたの会社じゃない?」と社員の家族が気づいた、という声も耳にしました。
社員の家族にも、どんなことをしている会社なのかが伝わったようです。

地域への恩返し、言葉ではいくらでも言えますが、実行するのは並大抵のことではないですね。
今後、貴社はどのような会社になることを目指しているのでしょうか?
冒頭にもお伝えした通り、私たちは地域密着で事業を行い、おかげさまで30年以上経ちました。
これからも地域に恩返しをしながら、事業を拡大し、地域にとってなくてはならない会社になることを目指しています。
特に地域の子どもたちのために何かしたいと考え、子ども食堂への寄付や今回の寄付などの取り組みを行ってきています。

蛇足になってしまうかもしれませんが、弊社には定年制度があります。
今の60歳はまだまだ元気で働き盛り。
正直、私たちから辞めてほしいと言いたくないですね笑。
そこで、今まで頑張ってくれた社員に、引き続き活躍の場を提供したいと考え、社員がフルタイムでなくても働ける事業の立ち上げを検討しています。
地元に住んでいる社員が多いので、社員を大切にすることが、地元を大切にすることにつながると考えています。
そういう意味では、社員から「地元にマイタウンがあってよかった」と言ってもらえるような会社になっていきたいですね。
遠くない日に「地元にマイタウンがあってよかった」と言われることを願っています。
ありがとうございました。