理想の家づくりには現場の力が不可欠ースマイルハウスプロジェクトで体験したことー

2025.03.01
話し手 株式会社マイタウン 設計部 菅井菜々美
聞き手 ローカルパワーエンジン株式会社 曽根田太郎
 

原点は実家のリフォームで出会った建築士

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(曽根田)
新卒で入社されて現在4年目と伺いました。住宅の設計を仕事にしようとした経緯をお聞かせいただけますか?
 
(菅井)
学生時代はずっと理系の授業が好きで、高校も理系の学校に進みました。
その時に、実家をフルリフォームすることになり、両親と建築士の方が打ち合わせをしている姿を見て、すごいなと素直に感動しました。
 
それで住宅の設計の仕事ってどんな仕事なんだろうと、調べていたら今から勉強しても間に合うということがわかったんですね。
これも何かの運命だろうと感じて、そこから建築の道に進むことにしたんです。
 

マイタウンは効率よりも個性を大事に

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(曽根田)
自宅を建築した建築士さんの影響だったんですね。それから勉強されてきたわけですが、マイタウンさんに入社するきっかけについて教えていただけますか?
 
(菅井)
就職活動をするにあたって複数社から内定をいただきました。
半数の会社は現場監督の仕事を数年経験してから設計士になれる可能性もあるとのことでした。
設計士になれない可能性もあるのでそういったところはお断りをしました。
 
残った会社は初めから設計の仕事ができる。
そこで、どんな家を建てているんだろうと調べてみました。
すると一部の会社は、例えば10棟現場であれば同じような家が10棟並んでいるような効率重視の家づくりをしていたんですね。
 
一方でマイタウンが作る家は1つ1つ違っていました。
自分が家を建てるなら、オンリーワンの家がいいし、建築士としてもレベルアップできるチャンスがたくさんあるはず。
 
そんなわけでマイタウンに入社することを決めました。
入社してわかったことですが、マイタウンでは、例えば10棟現場の建物の設計をするとき、建築士が複数人担当しそれぞれ個別で設計をしています。
 
効率はもちろん求めていきますが、同じくらいオリジナリティを大切にした家を作っていますね。
 

楽しみを見い出すのは自分

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(曽根田)
新卒から設計の仕事ができるといっても、会社の方針で作る家に違いがあるんですね。
今回、スマイルハウスプロジェクトに参加することになったときの第一印象はどんなものだったのでしょうか?
 
(菅井)
「マジかー、来ちゃったかー!」というのが率直な感想でした。
 
先輩たちからは今まで通り業務を行ったうえで、プロジェクトが追加されると聞いていました。実際にその通りで、すごく忙しい日々が続きましたね。
 
ただ、テーマを決めたり間取りを作るまでは大変でしたが、間取りがほぼ決まるころには楽しくなってきて。
 
現在は建築中で、現場を見に行って「ここに棚がつくんだな!」と楽しみながらやっています。
 
もちろん、大変は大変ですが、そんな中でもどうやって楽しみを見出すのか、それは自分自身で見つけていくものだと気づきました。
 

現場監督、職人の力に感謝

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(曽根田)
スマイルハウスプロジェクトは積算(読み:せきさん 建築に必要な費用の計算)もご自身でなさると伺いました。実際に担当してみていかがでしたか?
 
(菅井)
スマイルハウスプロジェクトではこれまでにマイタウンで建てたことがない新しい家を作っていきます。
 
そのため、初めて使う商品が多く積算も予想以上に大変でした。
 
まずメーカーさんに材料費の見積もりをいただいて、そのあとに現場で施工見積もりを出してもらいます。
 
さらに、付属する下地や材料など必要なものを調べて金額を見積もるのですが、必要な部材、工程をすべて拾い切れているのか、という心配がずっとありました。
 
そこで、通常業務で建築中の現場では、どんな流れで商品や部材を取り付けているのか見に行きました。
 
すると、あ、こういう風に取り付けられているのか、と新しい発見がたくさん。今まで現場監督・大工さんにお任せしていたことがたくさんあるんだと気づかされました。
 
新しい商品を使う時に考慮しておくことが少しずつわかるようになりましたね。
 
 

職人の仕事は十人十色。職人さん一人ひとりの声の大切さに気づく

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(曽根田)
手探りで進めながらご自身ができることを行動に移して解消されてきたんですね。スマイルハウスプロジェクトの経験から、通常の業務に活かせているところはございますか?
 
(菅井)
たまたま、ある現場に行ったときに、電気工事を依頼している会社の担当者様がいらっしゃいました。
 
その方と話をしたのですが、私たちが書いた設計に様々な指摘をされたんですね。
 
よかれと思って設計に落とし込んでいたことが実は現場ではやりにくかったり、あるいは追加予算が発生したりとか、たくさんのお話をいただきました。
 
今までも要所要所で現場に行ってはいたのですが、電気工事の人と直接お話しする機会はありませんでした。
 
建築の進み具合に関わらず、現場の方の話を伺うのはとても大事なんだと気づかされました。
 
さっそく設計部のミーティングで、電気工事の担当者の方に指摘されたことを共有しました。徐々に改善されていけたらいいなと思っています。
 

建築は一人ではできない。現場とのコミュニケーションを密に

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(曽根田)
最後に、スマイルハウスプロジェクトを担う方へのアドバイスがあればお願いいたします。
 
(菅井)
スマイルハウスプロジェクトでは今までに建てたことがない新しい家を作っていきます。
 
だから万人受けする、使い勝手が良い、ということを意識した家よりも普段できない、自由な発想で設計をしてほしいですね。
 
ただ、間取りを書くタイミングである程度詳細も検討して、現場監督と相談しながら進めてもらいたいですね。
 
新しい商品や部材を使うので、納まりはもちろん、長さが足りる、足りないとか、ここに柱は必要か、など本当にたくさんの問題が出てきます。
 
一人では気づけないことが多いので、より良い家を作るために、ぜひ現場監督の方と二人三脚で進めていってほしいです。
 

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