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こんにちは、保谷店の宮平です。
寒い日が続きますね。
インフルエンザも流行っていますし極力外に出たくない今日この頃です。
仕事以外ほんとうに外出していないので、おすすめの本の話をします。
お家でゆっくりたのしめる本です。
『短歌タイムカプセル』
書肆侃侃房
短歌のアンソロジー本です。約1年前、2018年1月末に初版がでました。
短歌たんかタンカ……。
「どうせポエム」「百人一首のアレですか?(古文への嫌悪)」
上記のような印象をお持ちの方も案外いる気がします。
残念ながら。
教育現場でも詩歌の類は教えづらいし採点しづらいし厭われる傾向にあるような。
悲しいことです。
五七五七七の三十一文字(ミソヒトモジ)が織り成す風景、感情。
古そうに見えて、"エモい"。その魅力を知っていただきたく今回記事を書きました。
なんとこのアンソロジー、115人の歌人の歌がそれぞれ20首収録されています。
とっても大ボリューム。
せっかくなので、アンソロジーに収録されている歌をいくつか紹介しますね。
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「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ
(俵万智『サラダ記念日』)
とっても有名なうたです。
そばに人がいること、率直な感情をのべたら共感してくれること。ほっとするうたです。
好きな人とココア缶を手に公園にいるのでもいいし、はじめましてのおばあちゃんにバス停で声を掛けられるのも想像できます。
もういやだ死にたい そしてほとぼりが冷めたあたりで生き返りたい
(岡野大嗣『サイレンと犀』)
現代人は軽率に「死にたい」といいます。実際に自死に至らないタイプの「死にたい」。
テストの点数が悪かったとか、買い出しに行ったら財布を忘れたとか。ちいさなかなしいことで。
このうた、共感する方が多いのではないかなと思います。
風という名前をつけてあげました それから彼を見ないのですが
(笹井宏之『ひとさらい』)
名付けという行為はある種支配ともいえます。
自分のつくった定義の中に押し込める感じ――「千と千尋の神隠し」の湯婆婆を思い出していただけたら。
「風」のような彼を名前をつけて「あげて」しまっては、離れていっても仕方がないという風に感じます。
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この本の良いところは、歌人ひとりにつき1首、編集者による解説が付いていること。
「短歌ってこんな風に読めばいいんだな~」と感じ取っていただけることと思います。
歌集なんて好きに読んだらよいですけど、只々ページに言葉の羅列があると戸惑ってしまうこともありますし。
ちょっと刺激的な大人向けな歌人の作品も収録されているので、お子さんと読むときは「これなんのこと?」って聞かれないように注意です。
わたしもここを入り口に、何冊か歌集を買いました。
笹井宏之はやさしいやわらかい雰囲気が癒されます。
木下龍也は新鋭歌人。中高大学生に人気。言葉にできないモヤが良い意味でも悪い意味でも取り払われるような歌。
実はサイン本も持っています。西荻窪の書店に置きました、という告知をSNSでみて即座に買いに走ったものです。
いつかトークショーとか行ってみたいなあと漠然と思っています。
あとTwitter、とても面白いので必見です。塩顔おにいさんが好きな方にも。
(「〇〇してるときのおれみる?」シリーズが大好きです)
せっかくなのでわたしも詠みます。
「油そば、麺少なめでジロ飯あり。あと生卵つけてください」
保谷の麺屋、INOSYO(いのしょう)の光景が頭に浮かんできませんか? おわり。
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