先輩たちの思いを引き継いでよりよい家をー新卒3期生が語るスマイルハウスプロジェクトへの思いー

2025.01.18
話し手 株式会社マイタウン 設計部 副主任 下見 勇駿
聞き手 ローカルパワーエンジン株式会社 曽根田太郎
 

3期生として入社して設計部に所属

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(曽根田)
新卒で入社されて5年目と伺いました。設計の仕事に携わることになった経緯をお聞かせいただけますか?
(下見)
高校生のときに、進路を決めるためにいろいろと考えたのですが、学校で学ぶことと職業とが直接結び付くところがあまりなかったんですね。ただ、もともとモノづくりに興味はありました。それでいろいろと調べていたら、建築を学べば建築士へと道筋がはっきりしていることがわかったんですね。それで建築の専門学校に進学することにしたんです。
 
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(曽根田)
そうだったんですね。設計の仕事は世の中にたくさんありますが、どうしてマイタウンさんに入社することにしたんでしょうか?
(下見)
一口に設計の仕事といっても会社によって領域というか、範囲が異なるんです。
例えば会社によっては図面を書くだけだったり、図面作りと確認申請はするけどお客様との打ち合わせには参加しない、など仕事の範囲が違います。
せっかくなら家づくりの初めから最後まで、具体的には図面を書いてお客様と打ち合わせをして、建築確認申請もして、着工、引き渡しまで携われる仕事がしたいと思ったんですね。意外と新卒ですべてに携わらせてくれる会社は少なくて、マイタウンを見つけて、ここだ!と入社を決めたのが経緯です。
 
 

先輩から引き継がれたスマイルハウスプロジェクトへの思い

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(曽根田)
家づくりの最初から最後まで携わりたいという考えは、お客様からすると安心できますね。今回スマイルハウスプロジェクトに参加することになりましたが、当初はどんな思いだったんでしょうか?
(下見)
スマイルハウスプロジェクトについては先輩から話は聞いていました。
こうした企画は、会社である程度テーマが出されて、具体案を自分たちが作っていくと思われがちです。でもスマイルハウスプロジェクトは本当にゼロから自分でテーマを考え設計し、図面に落とし込むことが求められています。
今まで、お客様のご要望に沿って設計していましたが、今回はお客様のご要望がない。テーマを決めるところからスタートします。
自分が建てたい家を作れる、好きな家を作れる一方、お客様のご要望がないからこそ自分でいろいろなことを考えなければいけない、そして作る家は、予算が決まっていて今までに当社が作ったことがない家にすることが条件。
過去の先輩方がスマイルハウスプロジェクトで建てた家や図面も見せてもらいましたが、先輩方から引き継いで、もっとよい家を作らないといけない!というプレッシャーもあります。
そんなわけで楽しみ2割、頑張らないと!が8割という感じでしたね。
担当することが決まってからは、テーマや間取りについてほぼ毎日考えていました。こういうのって終わりがないので仕事あるなしにかかわらず考えて。こんなに考えたのは久しぶりでしたね。
 
 

チームの中で自分が主役でプロジェクトを進行

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(曽根田)
入社年次が比較的浅い現場監督とチームになって進めているとのことですが、どのような関係性で企画を進めていたんでしょうか?
(下見)
テーマや設計を私のほうである程度決めて、それを現場監督の人にできるかどうか相談する、という関係です。ゼロから考えるのは自分です。自由で楽しくもありますが、本当にできるんだろうか、という不安もあります。その不安を一緒になって解消してくれたのが現場監督でしたね。
 
 

現場監督、大工の方々の経験、力量の大きさに気づく

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(曽根田)
初めてのことがたくさんあったんですね。現在(2024年10月時点)は設計の段階が終わり建築中とのことですが、今回のスマイルハウスプロジェクトを経験してご自身のなかで何か変わったなと感じたことはありますか?
(下見)
普段の仕事では、過去の施工事例をお客様にお見せしながら進めていきます。だから過去にどこかしらで経験したことのある図面をベースに設計することが多く、現場とも阿吽(あうん)の呼吸のようなもので工事を進めることができていました。
しかし、スマイルハウスプロジェクトで建てる家は、新しいことばかり。例えば新しい照明を使う場合は、壁の下地は何を使えばいいのか、どれくらい光を強く当てていいのか、今までの積み重ねがありません。その都度、調べて答えを探す必要がありました。普段の仕事では現場監督・大工さんの力や経験でカバーしてくれていたことがたくさんあるんだなと気づきました。
また、実際に大工さんなど取り付ける人のことも考えて、どういう寸法で作らないといけないのか、ということも大きな気づきでした。
 
 

細かいことは気にせず、大きく挑戦してほしい

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(曽根田)
最後に、スマイルハウスプロジェクトを担う人へのアドバイスをお願いします。
(下見)
本当に自由にテーマを決められるので、せっかくなら大きく挑戦してほしいですね。細かい手段やおさまりなどは先輩たちがたくさんアドバイスをしてくれます。普段の仕事の時から、お客様の要望や斬新な間取りなどにはアンテナを立てるようにすると役に立つと思います。
 
投稿者 MY TOWN WAY

「設計士の飛躍的な成長」と「地域の皆様に楽しんでもらう」を両立させるスマイルハウスプロジェクトの今

2025.01.04

話し手 株式会社マイタウン S.L.M事業部 部長代理 阿部大輔

聞き手 ローカルパワーエンジン株式会社 曽根田太郎

 

お客様に楽しんでいただくスマイルハウスプロジェクト

 

(曽根田)

スマイルハウスプロジェクトというユニークな社内向け企画を実施されていると伺いました。スタートされた理由や、経緯を教えていただけますか?

(阿部)

スマイルハウスプロジェクトは、3つのテーマを基にお家をつくり、展示する企画です。

1 挑戦

2 自由

3 楽しい

弊社の代表は「楽しんでますか?」といつも社員に声をかけます。それは社員だけでなく地域の人たちにも楽しんでもらいたいという思いがあるんですね。それを具体的にどう落とし込んでいるかというと、実は今、3回目のスマイルハウスプロジェクトが進行しています。

先日、上棟のご挨拶も兼ねて建築現場の近所の方々に地元のパティシエが作ったお菓子をお配りしました。そこで、プロジェクトについてご紹介し、「完成時にはイベントを開催するのでご参加ください」とお声がけをしました。マイタウンが地域に密着しているのもあって私たちのことを知っている方が多く、ぜひ参加するよ!と言葉をいただけました。そういった声を聴けるのは企画側としてもうれしいですね。

完成時にはお披露目イベントの開催を予定していて、現在キッチンカーやいろんなワークショップの準備をしています。また、ご来場いただいた方には今回建築予定の4棟のうち、どの家に住みたいのか投票をしていただきます。お子様はもちろん、大人の方々もどれがいいかなとワクワク、楽しんでいただきたいですね。

 

3回目は若手の設計士と現場監督がタッグを組むスタイルに

(曽根田)

社内向けだけでなく地域の皆さんも巻き込んだプロジェクトだったんですね。今回が第3回目とのことですが、1回目、2回目についてお聞かせいただけますか?

(阿部)

第1回、第2回は社内の様々な部署から選出されたメンバーでチームを作り、自分たちが住んでみたい家を企画し建築しました。 その時もイベントを開いて、投票の結果1位に選ばれた家は、弊社の定番商品として組み込まれました。お客様に自分たちが企画したテーマを選んでいただけたら嬉しいですよね。あ、1位のチームには、もちろん賞品も用意していますよ(笑)。

(曽根田)

自分たちが企画した家が会社の商品になるのは嬉しいですね。

今回が第3回目でやり方が大きく変わったと伺いました。どのように変わったのか教えていただけますか?

(阿部)

1回目、2回目は営業、設計、現場監督、アフターリフォームとすべての部署から横断的なメンバーで1つのチームを作り、チーム対抗という形をとっていました。

今回の第3回は入社4~5年目の設計担当がメインとなって、入社年次の浅い現場監督とペアを組んでプロジェクトを進行する形に変更しています。

1回目、2回目の経験から、チームの中心が設計メンバーとなっていることがわかったので、3回目はやり方を大きく変更しました。

 

斬新なデザインの家は申し込みが多数で抽選に

(曽根田)

回数を経て、やり方も進化しているんですね。スマイルハウスプロジェクトで建てられた家は最終的にはどうされるのでしょうか?

(阿部)

お披露目のイベントでご来場の方々に投票をしていただきますが、中には嬉しいことに「この家が欲しい!」とおっしゃるお客様がいらっしゃるんですね。第2回目は9棟の現場がありましたが、いずれもお申し込みをたくさんいただき、抽選でご購入いただくお客様を決めさせてもらいました。

スマイルハウスプロジェクトで建てる住まいは「今までにない」がテーマとしてあります。そこには遊び心も取り入れています。例えば電気のスイッチひとつとっても、普通のスイッチではなく、ちょっとレトロで中世のドアノックのようなデザインのものを使用していたりします。もちろん、フリープラン住宅のオプションで、どのお客様も選べますが、そこまでこだわる方はほとんどいらっしゃいません。

でもスマイルハウスプロジェクトで建てた、遊び心がつまった家を見るとお客様は「え、こんなことできるの?」と喜んでいただけます。私たちからの新しい住宅を提案する機会にもなっていますね。

 

スマイルハウスプロジェクトで若手設計士が大きく成長するチャンスに

(曽根田)

「今までにない」がテーマというのは斬新ですね。お客様も見るのが楽しそうです。こういった企画は家を建築している会社さんでどこも実施されていることなんでしょうか?

(阿部)

大きなハウスメーカーが学生向けに設計を募集する企画などは聞いたことはありますが、私の知る限り、社内向けに企画している会社は聞いたことがないですね。

特に設計の仕事でこうした成長のための機会を用意している会社は、客観的に見てもすごいと感じます。

参加するメンバーにとっては通常業務にプラスされるので大変だと思いますが、これをチャンスと捉えて大きく飛躍するきっかけにしてもらいたいですね。




投稿者 MY TOWN WAY