草むしりよサヨウナラ！ 一戸建てで万人が悩む敷地内の「雑草」について対策方法を教えます。
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せっかく念願のマイホームを購入するなら、マンションやアパートなどの集合住宅もいいけれど、できれば地に足のついた一戸建てを建てたい……このように考える方は少なくないのではないでしょうか。家の周りに土のスペースがある一戸建て住宅は、住まいに安心感や緑の癒やしをもたらします。
しかし、そうした敷地のある一戸建てで見過ごせないのが、生い茂る「雑草」の存在です。一戸建てを建てたはいいものの草むしりに追われることになってしまっては大変です。そうならないよう、敷地内の雑草対策についてあらかじめ理解し、万全の対策を敷いておきましょう。
生えた後の対処、生える前の対処について
土のある家、庭付きの一戸建ての多くにつきまとう問題が、雑草です。春になるころから地面を少しずつ覆いはじめ、夏を迎えるころには爆発的に生長する雑草は、放っておくとそのまま家の敷地をジャングルのような光景にしてしまいます。
雑草の対策としては、「生えてしまった雑草に施す対策」と「雑草が生えないようにする対策」があります。できればまずは、「雑草が生えないようにする対策」をとっておきたいですが、対策していても完全にシャットアウトできるとは限りません。
もしすでに雑草が生えている状態であれば、さらに生長を続ける前に「生えてしまった雑草に施す対策」をとる必要があります。最も効果的な方法は除草剤を散布することです。除草剤には、すべての植物を枯らすタイプや働きかける雑草を絞るタイプ、即効性が高いものや効果が長続きするタイプなど、さまざまな種類があります。植物を枯らす効果の高い農薬ですので、近隣の住宅や他の植物への影響、身体への影響などには注意して取り扱いましょう。
そのほかには、枯らしたい雑草に塩水やお湯をまくという方法もあります。これらは人の身体には安全であるというメリットがありますが、塩水をまいた場所ではその後植物を育てることができなくなりますので、雑草対策のあと別の植物を育てようと考えている方などは留意が必要です。
雑草が生えないように施工する
「雑草が生えないようにする対策」としては、施工時にとれる対策があります。筆頭に挙げられるのが砂利や砕石を敷くというものです。小さい粒の天然砂利や人工的に加工された砕石などを5cm程度敷き詰めることで、3年前後は雑草が生えなくなるといわれています。
砂利の色をうまくコーディネートすることで庭に独特の雰囲気を生み出すこともできますので、見栄えにもこだわりたいという方にも適しているでしょう。ただし、時の経過に伴って石が沈んで土が表出すると、そこから雑草が生えますので要注意です。
松などの樹皮を粉砕した「バークチップ」やさまざまな木材を粉砕した「ウッドチップ」を敷くという方法もあります。これもまた庭の見栄えをよくしながら雑草も予防できるということで人気ですが、これもチップが地面に埋没すれば雑草は生えてしまいます。
おすすめの「雑草シート」について
「雑草が生えないようにする対策」としてより手軽な方法が、「雑草シートを敷く」というものです。これは黒いシートで、ロール状になったものがホームセンターなどで売られています。敷地を雑草シートで覆うと日光を遮断して、雑草が生えるのを防ぐのです。
「防草シート」「除草シート」のように呼ばれることもありますが、いずれも絶対雑草が生えないというわけではありません。それでも雑草の生長を減らせることが多いうえに扱いも簡単で、おすすめされている方法です。雑草シートを敷く場合も、その上に砂利を敷いて選択肢を併用することで、雑草の防止効果をさらに高めることができます。
おわりに
せっかく広い庭付きの一戸建てを手に入れても、雑草のメンテナンスで追われてしまっては台無しです。ましてやその庭が南向きであれば、一時しのぎにと草刈りをしても草はすぐに伸びてしまい、再度草刈りの必要に追われるのは時間の問題です。
どのような雑草対策をとるかは、一戸建てのデザインやエクステリアとも密接に関わる問題ですから、設計の段階から相談するなどして環境に合わせ、最適の対策をとれるようにしましょう。
